ヨーガスートラというヨガの経典の中に、ヨガを深めるための8支則が書かれています。
その中の一番最初に書かれているのがアヒンサ(非暴力)です。
これは、人に暴力を振るわないようにしましょう、というものですが、その対象は自分も含めこの世の生きとし生けるもの全て、そして物理的な行為のみならず、非物理的な行為も含みます。道徳的に人や動物に物理的な暴力をふるわないことは誰もが心がけていることでしょう。また、非物理的な暴力(暴言や嫌がらせ行為、誹謗中傷など)もしないように心がけていると思います。
では、自分に対してはどうでしょうか?
嫌なことがあったとき、それを何度も記憶の中で反芻してはいませんか?
嫌なこと、例えば先生に怒られた、とか上司に詰られた、などは、一度きりのことだったとしても、それを頭の中で何度も繰り返し思い出し、時には人に話してその記憶とその時の感情をもう一度脳の中に鮮明に蘇らせるのは、先生でも上司でもありません。自分自身です。
たった一度のほんの数分のことをいつまでも脳内に留まらせて長引かせているのはご自身です。
これは自分に対する非物理的な暴力にあたらないでしょうか。
もちろん反省することは必要ですし、同じことが起きないよう気をつける姿勢は大事です。
でも、そこからできるだけ早く気持ちを切り替え、心の痛みを和らげるよう、自分の心が喜ぶことをしてあげるようにしましょう。
これも『アヒンサ』です。
心に平安を
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