ヨガとストレッチの違い

ヨガってストレッチと違うんですか?と聞かれることが良くあります。ヨガにはいくつかのスタイル(種類)があり、セラピカルヨガやリストラティブヨガというような、体の力をできるだけ抜いて行うスタイルの場合はストレッチに近いと言えるかと思います。これらは筋肉がほぐれるなど体への作用だけを考えるとストレッチと言えなくもないですが、心と体が持つ本来の力を呼び起こし心と体を調和させる、という意味で、ストレッチとは一線を画します。
ヨガ~つながる①
また、現代ヨガの代表的なスタイルであるアシュタンガヨガやアイアンガーヨガは筋肉を伸ばす(伸張)・緩める(弛緩)と縮める(収縮)を繰り返したり、収縮させながらその反対側にある筋肉(拮抗筋)を伸張させたりすることで、筋肉を使って筋力を向上させると同時に柔軟性を養っていきます。筋肉を伸ばして(伸張させて)緩める(弛緩させる)ことをストレッチと言うならば、やはりこれらも筋肉へ与える作用の違いから、ストレッチとは違うと言えます。

拮抗筋とは

ある筋肉を収縮させたとき、同時に伸張・弛緩する筋肉
例えば肘を曲げ握りこぶしを作った時、腕の上にある上腕二頭筋が収縮し、腕の下にある上腕三頭筋が弛緩する
この時の上腕二頭筋を主導筋と呼び、上腕三頭筋がその拮抗筋となる

拮抗筋
例えばこの写真のような片足前の前屈の場合。前足の腿裏を伸ばすストレッチをする時、前足に赤の矢印のような力は加えていかないかと思います。ヨガのポーズでは、この矢印の力を加え、前足の足の付け根の筋肉を収縮させ、その裏にある拮抗筋であるお尻の筋肉を伸張させます。もちろん、物理的に腿裏も伸びますので、結果として腿裏のストレッチにもなります。
パールシュボッターナ

「柔軟な股関節を作るヨガ~魔法のyokaメソッド」でも、この筋肉の性質を最大限に利用してターゲット筋を緩めていきます。
柔軟な股関節を作るヨガ「3ステップ」大公開

近年、インドからヨガが欧米、特にアメリカに渡り、フィットネスブームと重なり、ヨガのエクササイズとしての側面が広く知られ、一般に受け入れられるようになり、世界的にヨガ人口が増えました。ヨガをする目的は様々でその効果も人それぞれかと思います。運動不足の解消、ダイエット、腰痛や肩こりなど体の不調の改善・・・。そのどれもに共通していることはより良い人生を送りたいという思い、人生の質の向上ではないかと思います。体の不調の改善は、それだけでも人生の可能性を広げ明るくしますが、体が整うことで心身の調和がはかられ心も整い、安定した強靭な心が保たれます。
ヨガで睡眠の質を向上させよう
ヨガは続けられる運動習慣
チャクラ①
ヨガとストレッチの最大の違いは、ストレッチは体への作用、ヨガは心と体への作用だと言えるかもしれません。

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